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再生・経営改善

赤字病院の立て直しロードマップ — 最初の90日から24ヶ月までの実行順序

監修者 藤井翔悟

2026-07-03 | NPO法人日本はすばらしい 病院経営支援チーム
監修: 藤井翔悟(医療機関経営支援16年・累計1,000院以上)

赤字病院の再建には定石の順序があります。順序を間違えると——たとえば資金繰りが持たないのに中期構想を描いていると——計画そのものが絵に描いた餅になります。本記事では、再建を「90日・6ヶ月・24ヶ月」の3フェーズで整理します。

フェーズ1:最初の90日 — 止血と現状把握

資金繰りの確保が最優先

  • 資金繰り表を週次で作成(月次では危機時の解像度が足りません)
  • 金融機関への早期相談。福祉医療機構(WAM)の経営資金も選択肢
  • 支払サイトの調整、リース・保守契約の棚卸し

「どこで赤字が出ているか」を分解する

病院の赤字は必ず分解できます。最低限、次の軸で見える化します。

  • 病棟別:病床利用率×単価×稼働日数。空床が最大の赤字源であることが多い
  • 診療科別:医師人件費に対する診療収益
  • 収益/費用:収益不足型か、費用過剰型か(打ち手が真逆になります)

診療報酬の算定漏れチェック

施設基準の届出漏れ、加算の算定漏れは、追加投資ゼロで収益が増える数少ない打ち手です。入院基本料の加算、地域連携系の加算、栄養・リハ関連は漏れの頻出地帯です。

無料・NPOによる中立診断

貴院の数字で、どの打ち手が現実的かをお返しします

  • 経営改善で戻せる状態なのか、それとも別の手が要るのか
  • 承継・譲渡を検討すべき時期に来ているか
  • 経営受託という第3の選択肢が使えるか
無料で経営の緊急度を診断する(入力5分)

営利のコンサルティング会社ではなくNPO法人が運営しています。営業電話やしつこい売り込みは一切ありません。 仲介手数料を目的とした紹介も行いません。

フェーズ2:〜6ヶ月 — 収益構造の改善

病床利用率を上げる実務

  • 地域の急性期病院・ケアマネ・施設への後方連携営業(紹介元の開拓)
  • 入退院支援の体制整備(退院日の谷を減らし、回転を上げる)
  • 病床機能の見直し:急性期で埋まらないなら、地域包括ケア病棟や回復期への転換を検討

費用の適正化

  • 医薬品・診療材料の価格ベンチマークと共同購買
  • 委託費(給食・清掃・検査)の相見積もり
  • 人件費は最後。安易な人員削減は診療機能と職員士気を壊し、再建を不可能にします

フェーズ3:〜24ヶ月 — 構造転換と自走化

  • 地域医療構想・診療報酬改定の方向と整合する病床機能の再設計
  • 医師・看護師の採用力の再建(紹介会社依存からの脱却)
  • 月次経営会議の定着:数字が現場に共有され、現場から改善が出る状態が「自走」です

経営改善計画づくりの注意

金融機関に提出する経営改善計画は、希望的観測の積み上げでは通りません。「病床利用率が1ポイント上がると収益がいくら増えるか」を根拠に、打ち手と数字を1対1で紐付けることが信頼性の核になります。

まとめ

再建は「資金繰り→止血→収益構造→構造転換」の順です。そして最初の現状分解を経営陣だけで行うのは、実は困難です(院内の常識が数字の異常を見えなくするからです)。当NPOの無料経営診断を、外部の目を入れる最初の一歩としてご活用ください。

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